和風ましらに

機械学習とか勉強したことを書き認めるブログ

論文読み - IBD(潰瘍性大腸炎やクローン病の原因について)その2

1回目のやつで、IBDの遺伝的要因について軽く見てみたやつの続きです。

nissyl.hatenablog.com

ということで、引き続き自分が読んだ後の思い出す用メモです。

1報目

「Twin study indicates loss of interaction between microbiota and mucosa of patients with ulcerative colitis.」

双子で片方がUCで片方が健康な個人の腸内細菌叢比べてみた論文。 (やっぱり、この分野の研究の対象は双子が多い)

結論として、腸の免疫を制御する遺伝子に影響を与える因子を発見したとのこと。 ただ、遺伝子制御が先なのか、腸内細菌が先なのかが微妙。

2報目

1報目の答えっぽいのを提示してくれてる研究 「Diet rapidly and reproducibly alters the human gut microbiome」

動物性の食事(西洋の脂の多い食事)をとると、IBDに似た腸内細菌叢へと変化したという研究

考察

この研究を踏まえた上で、素人目線で潰瘍性大腸炎の原因をみると

1.食事の欧米化→2.腸内細菌叢の変化→3.腸内における免疫系の乱れ→4.潰瘍性大腸炎

といった、キレイな流れが描ける気がする。 んじゃ、食事を変えて移植便を用いれば治るのかな? と思ったのですが、

3番が不確定要素を生んでしまっているんですよね。。 この3番が強力に働いているのであれば、移植便を行っても同じになってしまうんじゃないかという疑念が払いきれないです。

結論

結局、よくわかんないですね。 もう少し詳しく調べることにします。 腸内細菌叢においては、他の疾患も踏まえて幅広く見ます。

移植便を行った人の感想とか、追跡調査とか知りたいですね。

あと、結構疑問に感じているのが、 移植便とかって、保険対象になるんですかね?

移植する細菌が一定でない限り質が担保できなくて、 保険入りにくいんちゃうかなーって思ってるんですが、 どうなんですかね?そこらへん。